日本おっぱい会議

2014年1月31日、第3回 日本おっぱい会議がThe UNにて開催されました。このおっぱい会議とは、毎月さまざまなゲストをお迎えして、皆様と一緒に乳がんについて考える会議です。第一回目のおっぱい会議では、聖路加国際病院付属クリニック予防医療センター勤務、斎藤奈津子先生をお迎えして、 乳がんの現状と、自己検診の大切さを学び、2回目は、大切な人が乳がんになったら?というテーマで、乳がん経験者であり、美容ジャーナリスト山崎多賀子さんによる体験談、後半は、ランジェリーショップ リュー・ドゥ・リュー のオーナー 龍 多美子様より、乳がん患者のためのブラジャーのご紹介をしていただきました。そして、 今回3回目となるゲストには、現在、フジテレビ「とくダネ!」火曜日レギュラーコメンテーターとして出演中の、産婦人科女医、宋美玄(ソン・ミヒョン)先生をお迎えしました。

宋先生は、2010年に出版した『女医が教える本当に気持ちいいセックス』 がシリーズ累計70万部突破の大ヒットとなり、大きな話題となりました。子育てと産婦人科医を両立、メディア等への積極的露出で“カリスマ産婦人科医"として様々な女性の悩み、セックスや女性の性、妊娠などに付いて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行っていらっしゃいます。

そんな宋先生をお迎えして、『愛し合う事が健康につながる』というテーマで、トークショーがスタートしました。

乳がん検診も、子宮がん検診も検診率が低い

乳がん検診に行く前に、セックスをするときに、気持ちいいだけではなく、癌の早期発見にもなるので、
パートナーに胸を触ってもらう事も必要。

セックス中に出血があると、子宮頸がんの可能性を疑ったほうがよい

通常、セックスをするときは、エッチな気分になり、大脳皮質が興奮し、骨盤に血が集まり、女性の場合は、膣や外陰部に流れる。そうすると一つの反応として膣の壁から液体が濡れだし、受け入れる体制が整う。そういうセックスをしていれば裂けたりしないので出血はないと思うが、(十分に濡れが足りなく、膣の粘膜が擦れて出血する可能性を除いて)、セックス中に少しの出血が見られた場合は、子宮頸がんの可能性を疑った方がよい。子宮頸がんは、子宮頸部と膣の部位にあたる「子宮外口」にできるため、性行為によって、がん細胞を刺激して出血する可能性がある。

宋美玄(ソン・ミヒョン)先生

よく雑誌などで、セックスは健康に良い、セックスをすれば、ラブホルモンや美ホルモンが出て綺麗になることになっていますが、あれは全部、嘘です(笑) (会場中から“え〜!!!!”)
セックスや恋愛をすると、女性ホルモンが出て綺麗になれるとは書かれていても、セックスで癌が見つかるなど・・・本当に良い事は書いてない。セックスをすれば女性ホルモンが出るのも嘘だし、女性ホルモンが出れば出るほど綺麗になれるのも嘘です。

この乳がんは、女性ホルモンのエストロゲンがいっぱい出るとリスクが高まるのです。なので、どういう人がなりやすいかというと、あまりお産をした事がない人、授乳の期間は女性ホルモンの値が低いので、授乳期間の合計、例えば6人産んで10数年授乳期間があれば、一度も生んだ事のない人に比べて乳がんのリスクは下がります。
(これからお子さんを産む方も沢山いらっしゃると思いますが、皆さん子供のため、家族のためといいつつ、自分のおっぱい=乳がんを予防するということもありだと思いますよ!)
それと、ふくよかな方も乳がんのリスクは高まります(最後の質問タイムで回答しています)

ピルについて

ピルは、理論的には乳がんのリスクが増えると言われていますが、ほとんど変わらない (1.2倍くらいなので) 乳がんを怖がってピルをやめる必要はないと思います。ついでなので、ここでピルのメリット・デメリットをお話しすると、

メリットは・・・

子宮体がんと卵巣がんのリスクが減ります。特に10年服用すると、子宮体がんが8割減ると言われています。女性は毎月排卵するので、実は子宮や卵巣にとってすごく負担。なぜかというと毎月排卵したい卵子が戦うので、その中で勝ち残った卵子が排卵し、組織が育って卵巣の壁を破って出てくる。そうすることで、子宮の内膜がモリモリと育ち、残念ながら精子と結合しなかった場合、剥がれ落ちていく。これを毎月繰り返しているということは、増殖と破壊を繰り返すので、そういう細胞は、がん化しやすくなります。
毎月排卵を繰り返している女性に比べて、ピルを服用している方は、今述べたようなことが防げることがメリットの一つ(=癌が防げる)。
もう一つは、4〜5年服用すると、ピルを飲んでいない人と比べると妊娠力の低下を防ぐ事が出来ます。そのため、3ヶ月あけて妊娠可能な状態になれば、飲んでいない人より妊娠する可能性が高いということです。

デメリットは・・・

ピルの種類によって、つわりのような症状がでることがあったり、不正出血がおこる人もいるし、血栓症の可能性が高まる可能性があると言われています。(ピル服用者には血栓症のリスクを高めるタバコはNG、)

妊活している方へ

実は女性より、年齢を重ねた男性の方が枯れることが多い。男性が勃起するのは副交感神経が出てリラックスしていないといけないのに、例えば不妊治療中の嫁からお知らせ日がメールで来れば、プレッシャーを感じ、立たなくなります・・・。
実は精子は毎日リニューアルします。(一昔前は、精子は貯めた方がよいと言われていましたが)
そのため、毎日セックスした方が妊娠の可能性が上がります。(ま、それは、無理だと思いますけどね笑)
最小のセックス回数で妊娠しようと思わないで、

できるだけめんどくさいけど、

『男をたててペニスをたてる』

『膣の緩みは気の緩み』

これが大事!!! (名言ですね!)

話が戻りますが・・・・
セックスをして綺麗になれるというのは、満たされる欲求や、脳内物質が出る事で、綺麗になれることは確かですが、ホルモンとは無関係です。そのため、セックスを無理にする必要もないし、それで女が枯れるようなこともない。

(会場中が大爆笑だった瞬間)

がつがつしていない夫婦の実体とは・・・・
やっと妊娠した夫婦が、妊娠中しばらくセックスから遠ざかると、
出産したあと、妊娠中に出ていた女性ホルモン、エストロゲンが激減しその感度が悪くなる。そして、プロラクチンというおっぱいのホルモンが出ると性欲がなくなる。目の前の子供が可愛いし、旦那を見ることもなくなり、ますます夫婦疎遠になり、夫の本音は、『最近おっぱいも僕のものじゃないし、触ったらおこられるだろうな』と嘆く。そのまま授乳が終わってもセックスは疎遠。結果、セックスレスの夫婦は、乳がん、子宮がんも早期に発見できないという状況になる。これが、がつがつしていない夫婦の実体です。
なので、いっぱいセックスすると、お金をかけずに無料で妊娠できるし、さらに乳がんの早期に発見につながるので、できる限りセックスをしたほうがいいのです!

これも余談ですが、
現在、高倉社長が開発中の、セックスの時に使う、オーガニックローションを私が監修しています。デリケートゾーンのケアはとても重要です。最近、セックス外来で感じるのが、セックスしても良さを感じない、ますますセックスを楽しめる人が少ないということです。ローションを使ったほうが膣は傷つかないし、口に入れても安全なオーガニックのローションは、日本の夫婦の危機を救えるのではと確信しています!これは、きわめてまじめに、作っているので、発売を期待しましょう!

質問タイム

40歳を超えて、女性ホルモンが減ると乳がんのリスクは減らないのですか?

それは、過去にどれだけ女性ホルモンが出たかによります。女性ホルモンがたくさん出ていた人が閉経した後も検診は必要になってきます。

どういう人が、女性ホルモンが出やすいのですか?

ふくよかな方です。実は女性ホルモンは脂肪から出るんです。女性ホルモン=エストロゲンは、エストロン、エストラジオール、エストリオールの3種類ありますが、エストロンは脂肪から出ており、エストラジオールは卵巣から出ます。標準体重の方で、女性ホルモン全体の四割は脂肪から出ている。なので、太りすぎたらそれは沢山出ます。そのため、排卵しにくくなったり、生理不順になったりします。反対に、痩せている方は脂肪がないので、エストロンが出ず生理が止まったりする。これも危険ですが、太り過ぎの方は、女性ホルモンが過剰にでやすいので、乳がん、子宮体がんは気をつけなければならない。

最後に

子宮体がんや卵巣がんは自己検診が非常に難しいのですが、乳がんは自己検診が可能ながんです。検診と自己検診の両方行えば、リスクが下がります。
検診も、マンモグラフィーは、乳腺率の濃い方は分かりにくいので、40歳以下の方はエコーで十分です。
1年1回のエコー検診と、自己検診をしてほしいなと思います。

参加者プレゼント

今回の参加者にはHAPPY BATON AGAINST 1/14のセットをお土産におわたししました。

HAPPY BATON AGAINST 1/14 set
価格 1,575円 (税込)
・メイド オブ オーガニクス 「DE・ロールオン」 1本
・スマイル タッチ (乳がん自己検診用グローブ) 2枚

今後のイベントの告知は、ホームページ (http://happybaton.com/)Facebook (www.facebook.com/happybatonagainst114)等で随時お知らせしますのでぜひ、チェックしてください。

おっぱい事務局 広報 野島 裕子

ゲストプロフィール

宋美玄(ソン・ミヒョン)

産婦人科医 性学者 日本新生児周産期学会会員、日本性科学会会員
1976年1月23日 兵庫県神戸市生まれ。
2001年 大阪大学医学部医学科卒、同年医師免許取得、卒業後大阪大学産婦人科入局
2007年 川崎医科大学講師就任、09年にイギリス・ロンドン大学病院の胎児超音波部門に留学。10年に出版した『女医が教える本当に気持ちいいセックス』(ブックマン社)がシリーズ累計70万部突破の大ヒットとなり、各メディアから大きな注目を集める。
2012年 1月1日に女の子を出産 母となる。現在、フジテレビ「とくダネ!」火曜日レギュラーコメンテーターとして出演中。子育てと産婦人科医を両立、メディア等への積極的露出で“カリスマ産婦人科医"として様々な女性の悩み、セックスや女性の性、妊娠などに付いて女性の立場からの積極的な啓蒙活動を行っている。