日本おっぱい会議

2013年11月13日、第1回 日本おっぱい会議がThe UNにて開催されました。
このおっぱい会議とは、毎月さまざまなゲストをお迎えして、皆様と一緒に乳がんについて考える会議です。月一のセルフチェックと、年に一度は乳がん検診に行ってほしいという願いをこめて、HAPPY BATON AGAINST 1/14のプロジェクトを立ち上げました。
現在14人に一人の発症率と言われている乳がん。
でも、「自分は乳がんにはかからない」とつい思いがちなのが現状です。その意識を変えるキッカケになればという思いで、私たちおっぱい事務局では、毎月さまざまなゲストをお迎えして、乳がんの現状を知り、乳がんのリスクを減らす啓蒙活動を行っていきます。

動画「おっぱいをさわらせて」上映とテルミン演奏

この活動を広めるために、動画を作成しました。作詞作曲、演奏をザ・プーチンズにお願いし、『おっぱいをさわらせて』と、乳がん検診用のグローブの気持ちになって曲作りをお願いしました。ザ・プーチンズは、テルミン奏者の街角マチコさん、ギタリストの街角マチオさんにより結成された音楽ユニットで、お二人の独特の世界観とこのおっぱいの曲が見事にマッチして、一度聞いたら忘れないほどのインパクトのある曲に仕上がりました。この日は、テルミン奏者の街角マチコさんが会場に駆けつけ、一曲披露する場面もあり、そのサプライズに皆さん喜んでいました。
もう一つは、いつでも身近な場所に貼ってセルフチェックの習慣づけになればいいなと、またお友達へのプレゼントや話題になりやすいことを考え、おっぱいシールを作成し、どちらも会議に参加した方への初お披露目となりました。

斉藤先生×高倉社長 対談

まずお二人のプロフィールを簡単に紹介。斎藤奈津子先生と言えば、乳がんの早期発見、啓発などの予防医学に携わり、自分の身体をよく知って、健康を維持していくことを伝えていらっしゃいます。女性として、母として、第一線で活躍される姿に憧れる女性も多く、女性誌やビューティーイベントでも講師として活躍されています。

高倉健社長は、たかくら新産業といえば、メイドオブオーガニックスやパーフェクトポーション、ペット向けのオーガニックケアなど、数多くのオーガニック製品を製造販売されています。オーガニック製品を開発するきっかけは、奥様が乳がんを経験され、またご自身も大きな病気をしたことから、家族が本当に使ってみて安心・安全なオーガニック製品をつくりたいという想いで製品の開発に力を注いでいます。今回、おっぱい事務局の局長としてこの活動に全面的なサポートをいただいています。

乳がんの現状について

現在日本では、14人に1人が乳がんを発症している。2年前は、16人に1人と確実に増えている。1年間の新規乳がん患者は、何と6万人もいて、2年前は5万人台だったという事実からそのスピードもかなり心配である。
日本人女性のがんの中で、かかる率は、乳がんがトップ。検診をしている方で、健康なまま歳を重ねたいと思っている50歳〜60歳代で23.8%、仕事や子育てに追われる30歳〜40歳代は2割にも満たないと思われる。
さらに、東京都で検診している方は7.9%と非常に低い数値が出ており、6万人も毎年乳がん患者がいるのに、この意識の低さでは非常に危ない、今後もっと増えていくと推測できる。

乳がんってどんなものなのか

そもそも健康な細胞は、役目を果たすと死んで新しい細胞が生み出されるが、がんは死なない。1が2になり、2が4になり、4が8になり、増え続け、細胞の組織内だけでは足りず、乳房を出てリンパ管、血管に溢れ出て、脳、肺、骨など全身に転移し増殖する。人間が死なないとがん細胞は死なない。
原因としては、環境ホルモン、薬剤、放射線、紫外線、遺伝などが原因ではあるが、乳がんの場合はエストロゲンという女性にとっては大事なホルモンに長期間さらされることによっておこると言われている。
遺伝子の異常はいつ起こるかわからない、残念ながら、臨床試験で確実に証明されている乳がんを予防する方法はないということ。

この現状を変えていくには

特殊なタイプの乳がんを除いて、一般的には1cmになるのに5-6年、触ってわかる2cmになるには7-8年かかる。
乳がんの専門医が触ってわかるのは1.5cm。マンモや超音波などの検診で分かるのが5mmから1cm。
定期的に検診や自己触診を行って自分の乳房の変化に早く気づくことがとても大切である。乳がんは早期発見で治るがんであり、5mmから1cmの間で発見すれば転移していない可能性が高いので、その部分だけ取る手術を行い、追加治療の必要はないことが多い。
定期的な検診・自己触診を行う習慣を作ってほしい。

自己触診の方法

月経が始まってから10日後、乳房が一番しぼんでいるので自己検診するにはわかりやすい。
手を挙げて乳頭の高さが違っていないか、引きつれはないか、皮膚がミカンの皮のようにごつごつしている部分がないかなどを確認する。仰向けに寝た状態で、乳頭に向かって外から内に流れるように触れる。次に乳房全体を小さな円を描くようにしてくるくると触る。乳頭をつまみ、分泌物がないかもチェック。
乳がん検診用のグローブで行うと、より感度が上がるために発見しやすい。続ける事で小さな変化も気づけるようになる。

ゲストからのメッセージ

現代の生活や環境、さまざまなストレスを考慮すると日本人の乳がん発症数をおさえる事は今後難しいと思われます。数年以内に8-9人に一人が乳がん、という時代は確実です。乳がんの確実な予防方法はないので1年に1回の乳がん検診と月1回の自己触診を習慣づけていただきたいです。乳がん検診を受けたり、自己触診でご自身の乳房の変化に早く気づけることは乳がんの早期発見につながります。自己触診の適切な時期は月経が始まってから7~10日後です。閉経を迎えていらっしゃる方は毎月1日には自己触診をする!と決めていただけるといいですね。自己触診で小さなしこりを見つけた場合はなるべく早めに専門病院を受診して下さいね。

斎藤 奈津子先生
(聖路加国際病院附属クリニック予防医療センター)

参加者プレゼント

乳がんについて、お友達や家族、大切なパートナーと一緒に話し合う機会を作ってほしい、バトンをつないでほしいという願いを込めて、トークショーの中でも紹介した自己検診用グローブ2枚とアルミニウムフリーのデオドラントのセットをプレゼントしました。

会議を終えて

参加された方からは、この活動を続けてほしい、次回もぜひ参加させてほしい、と関心度の高さを感じれた会議となりました。第2回目のおっぱい会議も、充実した内容でお届けする予定です。
今後のイベントの告知は、ホームページ (http://happybaton.com/)Facebook (www.facebook.com/happybatonagainst114)等で随時お知らせしますのでぜひ、チェックしてください。

おっぱい事務局 広報 野島 裕子

ゲストプロフィール

斎藤 奈津子
(聖路加国際病院付属クリニック予防医学センター 内科・消化器内科医)

愛媛県四国中央市生まれ。1児の母。2006年、帝京大学医学部卒。
医学部在学中に2005年ミスユニバース ジャパン ファイナリストに選出され、イネス・リグロンの指導を受ける。
幼少時より家庭、プライベートや仕事を両立する女性たちに魅了され、その女性たちに役立つ仕事がしたいと考えるようになり、内科医の父の影響で自らも医師を目指す。 栃木県立がんセンター、栃木県済生会宇都宮病院 消化器内科勤務にて日々診断、治療、患者教育をしていくうえで、健康に年齢を重ねて生きていくことがその人に与える幸福とそのための予防医療の大切さを実感する。
現在は聖路加国際病院附属クリニック予防医療センター 内科・消化器内科医として生活習慣病、消化器がん、乳がん早期発見・啓発などの予防医療に携わり、自分の身体をよく知って、健康増進していくことを伝えている。

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